2015年1月14日水曜日

ベイマックス


 
大丈夫っていうまで、抱きしめるから

監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ
原題:Big Hero 6
上映時間:102分
パンフレット:★★★☆☆(720円/プロダクションノートが充実している。浜口京子のコラムは蛇足感が。)

2014年に映画おさめで見たのが、この「ベイマックス」でした。
「もしもディズニーがアメコミを作ったら」っていうのが見れる作品。想像以上に上手くて、楽しくみれました。が、鑑賞後2週間くらいたった今、あらためて映画を思い出すと、そつのない上手さで心に引っかかりがないし、アメコミや日本アニメのオマージュ的演出が多くオリジナル性を感じづらく、とりたてて感想を書く事がないことに気がつきました。アベンジャーズみたいな駄目なおっさんがたくさん出てくるアメコミのほうが歪みがあって、書くことがたくさんあるな。。。
主人公が自ら開発したメカガジェットを装着するとことか、アメコミの中でもアイアンマンに一番似てるように感じました。ベイマックスの戦闘用スーツも赤いのも、アイアンマンのイメージに似てたし。あと、仲間みんなが戦闘スーツを着るところは、コミカルなスーツのフォルムも含めてガッチャマンに似たものも感じました。エンドロール中に、次の映画につながるようなお楽しみ映像がついているとこまで、アメコミを似せています。そんななか、なにがこの映画のオリジナル要素なんだろうと考えたんですが、やっぱりそれは、話の中心にいるぷにぷにのロボットベイマックスなのです。ロボットがやわらか素材でぷにぷにでできているのって、いままで見たことなかったように思います。フォルムはドラえもんに似てるけど、ドラえもんはあくまで金属的な固さがあるし。この抱きしめられたくなるベイマックスというロボットが、この作品の一番の発明な気がします。
そんなこの映画の偉大な発明ベイマックスが、終盤に異次元世界から帰ってこれなくなる展開があり、「こんないいキャラクターを1作品で消滅させるなんて、ディズニーの思い切りすげえ!」と潔さを感じました。が、最後までみるとちゃんとベイマックスが”I'll be back.”してて、やっぱりこんなイイキャラを1作品で殺すなんて、そんなビジネスはないんだなと思いました。


ちなみに、冒頭についている短編映画「愛犬とごちそう」は、犬が美味しそうにご飯食べているのがかわいいかったです。